特定非営利活動法人バイオミメティクス推進協議会

国内外ニュース(2021)   ▶ 過去のニュース

(2021/10/13) コロンビア政府とCEEBIOS
 フランスのCEEBIOSの代表のKalina Raskinは、コロンビアの環境・持続可能開発省の大臣であるCarlos Eduardo Correa Escafと対談しました。コロンビアは、経済回復と持続可能な成長に貢献するバイオエコノミーのリーダーを目指しています。大臣は、バイオミメティクスを通じて生態学的および社会的移行を加速するためにCEEBISをモデルにすると発言しています。

(2021/10/11ロンドン自然史博物館の取組み
 Microscopy and Analysis (148)の“Learning about Life”という記事に、2026年にオープンするHarwell Campus(Oxfordshire)のサイエンス・デジタルセンターの取り組みが紹介されています。(Wiley

(2021/9/22) 自然中心主義へのパラダイムシフト
 バイオミメティクスが新たな展開を迎え、蟲(生き物)の視点を取り入れ人間と生物の共生を目指すエコミメティクスという考え方が浮上しています。日刊工業新聞(9月22日)に特集記事が掲載されました。(日刊工業新聞

(2021/9/20フレンチ・アグリテック
 フランス政府は「フレンチ・アグリテック」のスタートアップ支援プロジェクトを立ち上げ、5年間で2億ユーロ投資する。フレンチ・アグリテックには、気候変動に適応した農業の実現や農薬・肥料の削減、資源のより良い管理など持続可能なアグロエコロジーの実施が含まれる。(JETRO短信

(2021/9/17バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療応用
 「医学のあゆみ」に連載されていた生物の神秘を医療に活かす技術が集約された別冊が発刊されました。(医歯薬出版

(2021/9/13カイロウドウケツから着想する建物、橋、航空機の設計
 世界経済フォーラムのサイトで、カイロウドウケツから着想する構造設計について記事が掲載されました。in silicoで生息する深海底の流体力学的条件を再現したスポンジの構造解析により、スポンジ構造が将来の構造設計に役立つと紹介されています。(WFE)

(2021/9/10) 鳥型ロボット開発の最前線
 日経BPのウェブメディア「未来コトハジメ」に鳥型ロボットの開発の記事で、生物模倣(バイオミメティクス)や生物規範工学などの研究の重要性が言及されています。(未来コトハジメ

(2021/9/7) 新材料「金属ゴム」
 三菱マテリアルは、ヤモリの足裏の接着機構に着想を得て、金属表面に特殊な微細形状を施すことで接着性を付与し、耐熱性と柔軟性を兼ね備えたゴム材料を開発した。(鉄鋼新聞

(2021/8/20) ミノムシの動きを解明
 農業・食品産業技術総合研究機構の研究グループが、ミノムシが腹脚を使わずに、はしごのような足場を絹でつくり動く仕組みの研究成果を報告しました。連続した絹糸をジグザグに紡ぎ、また、接着剤の放出制御により巧みな足場を作っています。(Scientific Reports volume 11, Article number: 16657

(2021/8/20) 中世の鎖かたびらから着想したスマートファブリック
 南洋理工大学とCaltechの研究グループのスマートファブリックの研究成果が報告されています。鎖かたびらは、その複雑な形状により圧力がかかると鎖がからみあいことで硬くなるメカニズムが研究されています。将来的にはこの原理を利用したスマートファブリックは、医療用に応用されることが期待されています。(YouTube Nature Video, Nature

(2021/8/16) フジツボから着想した創傷シール材
 MITの研究グループは、血液で覆われている場合でも15秒で止血できる接着剤を開発した。(MIT News, Nature Biomedical Engineering

(2021/8/16) 飼い主の顔も認識する犬型ロボット
中国のXiaomi(小米科技)社が犬型ロボット「CyberDog」を発表した。タッチセンサーと超音波センサーを含む11のセンサーを全身に装備し、飼い主の顔も認識する。(ZDNet Japan

(2021/8/16) カメレオンを模倣するロボット
 韓国ソウル大学校の研究グループは、サーモクロミック液晶を用いた積層構造と銀ナノワイヤーを用いて体色が変化するカメレオンロボットを開発した。(Nature Communications, MITテクノロジーレビュー[日本版]

(2021/7/21) シャープとニコンがバイオミメティクスに関する共同開発契約を締結
 シャープが保有するバイオミメティクス技術と、ニコンの持つ微細加工技術を組み合わせることで、防汚性や撥水性、抵抗軽減などの性能を持つ表面形状のパーツ開発と製品開発を目指す。(プレスリリース

(2021/7/21) アメリカ空軍がバイオインスパイアードマイクロドローンを開発 
 マイクロドローンは、2つの物理アクチュエーターで昆虫のような動きで操縦ができる。2014年に「羽ばたき翼の超小型飛行機を制御するための翼速度プロファイルを形成する方法」(USPTO番号8,700,233)の特許が基本技術で、2016年にOppenheimer、Weintraub、Sigthorsson、およびDomanが「羽ばたき翼マイクロエアビークルの独立した6度制御を実現する方法と装置」(USPTO番号9,428,269)を申請している。(Defence Blog - online military magazine

(2021/7/21) テントウムシの接着機能
 物質・材料研究機構(NIMS)は、テントウムシの脚裏がガラス面などでも滑らずにいられる接着原理を解明し、その研究成果をScientific Reportsで発表した。(Scientific Reports)(NIMS

(2021/7/21) SDGsを目指したケミカルものづくり
 日本化学会が講演会「SDGsを目指したケミカルものづくり~バイオ・生き物の力を最大限に活用する新技術~」を9月3日に開催します。日本化学会

(2021/7/13) 中国バイオミメティクス標準化技術委員会
  中国バイオミメティクス標準化技術委員会は、バイオミメティクスの材料、プロセス、および製品のライフサイクル全体のプロセスに関与する技術と方法を含むバイオミメティクス分野における国家標準の策定と改訂を担当し、ISO / TC266との連携が業務分野に対応する。事務局は北京机械工业自动化研究所(Beijing Research Institute of Automation for Machinery Industry)が担当し、中国機械工業連盟が管理する予定である。(国家市場監督管理総局)

(2021/6/22) 生きるヒントを昆虫から学ぶ 
  2021年6月12日の読売新聞に、『[New門]生きるヒント 昆虫に学ぼう』の題名で記事が掲載されています。読売新聞オンラインでも、感染症・気候変動「生き延びる」には…昆虫から「5億年の知恵」学ぶが掲載されています。(読売新聞オンライン

(2021/6/14) 超拡大ラボ写真コンテスト(浜松科学館 みらいーら)
  浜松科学館で、電子顕微鏡を用いて子供たちが興味あるものを拡大観察するイベントが開催されました。また、「超拡大ラボ写真コンテスト」と題した展示会を開催しています。本会から針山孝彦先生が協力しています。(浜松科学館)

(2021/5/28) オックスフォード社のWebinar(6月8日5:00 PM - 6:00 PM JST)
  "Advanced biological SEM: making the most of your microscope"と題して、生物学者が利用できる様々な手法と共に、NanoSuitなどの新しい手法について説明が行われます。(Oxford Instruments

(2021/5/25) 第70回高分子学会年次大会
  高分子学会年次大会での5月26日の研究発表の内容をいくつかご紹介します。名工大の石井大祐准教授の研究グループは、共焦点レーザー走査顕微鏡により昆虫のクチクラの弾性特性の可視化、フナムシに学んだ液体輸送システムのための突起流路の設計、植物由来オイル系ナノスーツの開発などの研究成果を発表しました。(高分子学会

(2021/5/20) モルフォ蝶からヒントを得た明るい窓ガラス
  大阪大学の齋藤彰准教授は、透過率が高く、角度の広がりが広く、色の分散が少ない新しい窓ガラスが設計できることを米国光学会の論文誌で発表した。(朝日新聞)(Journal of the Optical Society of America B

(2021/5/20) 建設現場での四足歩行ロボットの活用
  大成建設は、TechShareと共同で、建設現場における品質や安全の確認などを遠隔で行えるシステム「T-iRemote Inspection」を開発した。遠隔操作で建設現場を巡視する四足歩行ロボットの運用を始める予定である。(大成建設

(2021/5/20) 緑の光が養殖を変える
  緑の光が魚の成長を促進することが知られている1)。実際、大分県佐伯市のヒラメの養殖場で、緑色光で養殖魚を育てる取り組みが進んでいることが、NHKおはよう日本(5月18日)で報道された。また、大分県津久見市でも実証研究が進んでいる。

(2021/5/20) ミツバチが新型コロナウイルスを検出
  ベンチャー企業のInsectSenseとオランダ・ヴァーヘニンゲン大学の研究チームは、ミツバチが新型コロナウイルスを検出することを発表した。安価な検査法の開発につながる可能性も高い。(Wageningen University

(2021/5/14) The 38th International Conference of Photopolymer Science and Technology
  6月15日~16日の日程でオンラインで、フォトポリマーの科学と技術の国際会議が開催されます。(ICPST-38)

(2021/4/19) MycoWorksとHermèsがパートナーシップ
  キノコの菌糸体を使用して革のような素材を開発しているフランスのバイオミメティズムのベンチャーMycoWorksはファッションブランドで有名なエルメスと提携しました。(MycoWorks)

(2021/4/19) コウモリの耳の機能(センサー応用)
  バージニア工科大学のRolf Mueller教授は、コウモリの耳の働きから、音の発生源を特定する技術を開発した。(Virginia Tech)(Nature Machine Intelligence

(2021/4/19) ハノーバーメッセ2021 (KIT)
  カールスルーエ工科大学(KIT)は、白い甲虫Cyphochilus insulanusをモデルにしたナノ構造のポリマーフィルムはや植物をモデルにした反射防止表面を、ハノーバーメッセ2021で紹介しました。(KIT)

(2021/4/16) Bionic® Cycling Glove
  尺骨(しゃっこつ)神経の圧迫による手のしびれや握力の低下などの解剖学的解析にもとづき、サイクリング用グローブが開発さています。(Bionicpad, Bionicgloves

(2021/3/30) Biomimetics in 2020: An Academic Progress Report
  Thomson Reuters Web of Scienceデータベース(WoS)の解析レポートがInternational Society of Bionic Engineeringから発表されました。(ISBE)

(2021/3/29) 殺虫剤を使わない防除技術(カメムシ)
  農研機構と森林総合研究所は、果樹害虫のチャバネアオカメムシを振動で防除できる可能性があることを確認しました。(日本農業新聞 3/21

(2021/3/26) フランスのBiOMIgがスタート
  BPIの次世代イノベーションプログラムから4年間で600万ユーロの資金提供が決定し、CEEBIOSを中核としてBiOMIg (Bio-inspired materials open innovation generator) が正式にスタートします。(Newsletter Ceebios - Mars 2021)

(2021/3/25) HANNOVER MESSE Digital 2021
  ドイツのハノーバーメッセ(国際見本市)が、4月12日から4月16日にオンラインで開催されます。4月13日にFESTOのブースでは、バイオミメティクスのショートプレゼンが行われます。(Hannover Messe
 
(2021/3/8) 新たなスパイダーシルク
  Kraig Biocraft Laboratories, Inc. (KBLB)は、スパイダーシルクを開発する米国のバイオテクノロジー企業で、ベトナムの子会社であるProdigyTextilesを生産拠点とし、スパイダーシルクの出荷を開始した。(KBLB

(2021/3/8) 花から代替皮革
  Phool.Coは、インド全土の寺院からの花を回収し、代替皮革製品「Fleather」を開発している。この「Fleather」がインドのBiotechnology Industry Research Assistance Council (BIRAC)の賞を受賞した。(Tribuneindia

(2021/2/24) 木造建築のソリューションガイド(フランス)
  NOBATEK / INEF4(フランスの建設エネルギー環境移行研究所)とCEEBIOS、および、CODIFAB(フランスの家具および木材産業の専門委員会)は、木造建築に関するガイドラインを発表し、持続可能な社会を築くソリューションのひとつとして生体模倣を取り上げています。(CODIFAB

(2021/2/22) 蝶の翅の微細構造に着想を得た空気清浄
  米国のボストンを拠点とするベンチャー企業Metalmark Innovationsは、バイオミメティクスによる空気浄化システムを開発している。Environmental Health Newsにその取り組みが紹介された。(EHN

(2021/2/19) TurboDry®(テキスタイル)
  米国NexTex Innovations Inc.のテキスタイル製品であるTurboDry®は、植物が水を根から葉に移動させるために使用する毛細管現象を模倣するように設計されたスポーツウェアの素材です。2021年冬季Outdoor Retailer Innovation Awardsを受賞しました。(NexTex Innovations

(2021/2/19) 海洋バイオミメティクス:ウェビナー(CEEBIOS)
  Ceebiosは、Pays-Basque Agglomeration Community、Nouvelle-Aquitaine Region、Pays-Basque Technopole、およびMANTA Research Chairと協力して、海洋生物模倣とその応用に関する一連のウェビナーを開催しています。2021年3月は、エネルギーに関連する海洋バイオミメティクスがテーマとなっています。(Eventbrite

(2021/2/17) 潜水艦の進化
  フランスの軍用船舶の造船業のNavalグループは、開発中の潜水艦(SMX-31)の仕様を変更し100%電気推進に切り替え、原子力潜水艦のみが有する潜水能力(8ノットで最大40日間潜航)に匹敵する性能をめざしている。ソナーに対するステルス性を有する船体形状およびコーティングには、クジラやサメの模倣技術が利用されている。(ActuNautique

(2021/2/17) ティアドロップ型トレーー(くるま)
  メキシコのEarth Traveler社は、軽量・小型のキャンピングトレーラーのデザインに生態模倣技術を取り入れ、その製品の概要がウェブに公開されている。(Earth Traveler

(2021/2/15) スパーダ―シルクの課題
  スウェーデンの研究者らは、バイオミメティクス型およびバイオテクノロジー型のスパーダ―シルクの生産の問題点を解決するために構造生物学的なアプローチが紹介されています。(ACS nano

(2021/2/9) バイオミメティクスとモビリティ
  軽量化のための複合材料に関して、自動車をはじめとするモビリティ産業におけるバイオミメティクスの適用についてのレビューが公開されています。(Journal of Composites Science

(2021/2/5) ロボット・アーム(中国)
 天津大学のロボティクスセンターの康荣杰(Kang Rongjie)らの研究チームが、腕のような剛性と柔軟性を備えた新しいタイプのバイオニックロボットを開発し、動画が公開されています。(Science and Technology Daily

(2021/2/2) 装甲ナマズのウロコ
 カリフォルニア州立大学のMisty Paig-Tranらの研究グループは、装甲ナマズとして知られるアマゾンのコリドラス・トリリネアトゥス(Corydoras trilineatus)の特殊なウロコの構造を研究しています。このウロコを模倣した新素材の開発のアイデアになるかもしれません。(ナショナルジオグラフィックActa Biomaterialia
 
(2021/2/2) バイオミメティクスと包装材料
 フレキシブルフィルムによる包装技術のワークシップが2020年12月まで10か月間開催され、バイオミメティクスによるパッケージングのテーマFlextures – Biomimicry-Inspired Packaging Designが議論されています。(RCD
 
(2021/1/26) ポリドーパミンによる構造発色
 桑折道済(千葉大学)は、ポリドーパミン(PDA)ベースの人工メラニン材料を使用した構造色に関する最近の研究をまとめた。その総説が、Science and Technology of Advanced Materialsに掲載されています。(STAM
 
(2021/1/26) トンボの幼虫から着想を得たロボットモデル
 ドイツのキール大学の研究グループは、トンボの幼虫が捕食する際のデュアルカタパルトシステムを解析し、バイオインスパイアードロボットモデルへの応用をScience Roboticsに掲載しました。(Science Robotics
 
(2021/1/21) 女性ファッション雑誌の『ELLE』
 フランスの代表的な女性ファッション雑誌の『ELLE』(ウェブ版)に、 海洋生物から着想した医療についてコラム「バイオミメティズム:海と薬」が掲載されましたと述べ、事例を含めてバイオミメティクスの観点から海の恵を紹介しています。(ELLE)
 
(2021/1/18) ソフトロボティックス:スパイダーウェブ
 クモの巣を模倣し、ソウル大学校のJeong-Yun Sun教授のチームは、弾性と耐久性のあるシリコーンゴムでカプセル化されたイオン伝導性オルガノゲルを用いてイオンスパイダーウェブ(ISW)を開発した。また、ISWは静電振動を利用して汚染物質を除去できる機能を有している。(ソウル大学校
 
(2021/1/18) 魚の集団行動の模倣 Bluebots
 魚は、調和した泳ぐと共に、魚群として捕食者から防御のためのベイト・ボールをつくる。魚の集団行動を模倣して、ミニチュア水中ロボットの群れを使用した3D集団行動の研究がハーバード大学ワイス応用生物学エンジニアリング研究所の研究チームによって行われている。開発した自立式ロボフィッシュ「Bluebots」に関する研究成果がScience Roboticsに掲載された。(Science RoboticsTechCrunch Japan
 
(2021/1/14) 甲虫の頑強なボディの構造
 カリフォルニア大学と東京農工大学の研究グループは、甲虫の一種Phloeodes diabolicusの外骨格の解析を行った。この甲虫は、自動車に踏まれても潰れないほどの頑強な外骨格を持つことから、Ironclad beetle(鋼鉄で武装した甲虫)ともよばれている。カーボンシートを用いたバイオミメティック構造体を作製しその研究成果が発表されている。(
Nature)
 北京大学の研究グループは、昆虫のクチクラの空間階層アーキテクチャの機械的特性における衝撃荷重下で盾のようになる甲虫の鞘翅について研究し、耐衝撃性と耐衝撃性保護のメカニズムを明らかにした。(Journal of Biomechanics
 
(2021/1/12) 人工心臓用の血流ポンプ
 CorWaveはフランスのベンチャー企業で、人工心臓用に海洋動物のうねる動きから着想したポンプを開発している。臨床試験を開始するために、欧州委員会のベンチャーキャピタルメガファンドであるEIC(European Innovation Council)から、3,500万ユーロを調達した。(
CorWave