特定非営利活動法人バイオミメティクス推進協議会

国内外ニュース(2025)   ▶ 過去のニュース

2025年5月24日
無農薬で農家に優しいアグリテック
 日本の無農薬農業の課題が指摘され、日本での取り組みとして福島大学の高梨琢磨准教授を含む研究グループによる、「振動を用いた害虫防除に関する研究]がNHKワールドで取り上げられています。(NHK World JAPAN) 13minから

2025年5月20日
脱炭素と生物模倣
 ビジネス誌「Wedge(ウェッジ)」2025年6月号のWedge Reportに、生物模倣での製品開発の記事が脱酸素に着目され掲載された。(Wedge

2025年5月17日
機関誌「ナチュラル ヒストリー ミュージアム」
 国立沖縄自然史博物館設立準備委員会の機関誌「ナチュラル ヒストリー ミュージアム」第8号(2025年3月発行)が刊行され、公開されました。国立沖縄自然史博物館設立準備委員会

2025年5月7日
バイオミメティクスの設計支援プラットフォーム
 バイオミメティクスに特化した専門的な設計支援プラットフォームであるAsteriaが研究開発部門向けに立ち上げ、バイオミメティクスの設計支援プラットフォームの構築プロジェクトをスタートし、Ceebiosとインキュベーション組織であるAnimaが支援している。現在、Asteria このプラットフォームは、50万種類の生物学的戦略のデータベースを保有していると言われている。(Actu-Environnement

2025年4月2日
住友ベークライト、車載ガラス代替樹脂材料開発にバイオミメティクス
 バイオミメティクスを活用し、車載ガラスの代替になる樹脂材料を開発した。開発した「タフモス」は、蛾(ガ)の眼を模す形で、ナノメートルレベルの微細な突起をもつポリカーボネートシートで、ガラスより軽く、夜間の映り込み防止や長期にわたる撥水性などの特徴を持つ。(日刊自動車新聞

2025年4月1日
無人水中車両のための生体模倣推進システム
 ポーランド海軍士官学校の研究者らは、バイオミメティック無人水中機(BUUV)に関する実験研究を行っている。単一の柔軟なフィンをベースとした、低水中音響ノイズかつ高エネルギー効率の推進システムについての研究論文が発表された。(Scientific Reports

2025年3月26日
生体模倣型スーパーウェッティングコーティング
 生体模倣型スーパーウェッティングコーティングは、曇りの問題に対処するための重要な技術として大きな注目を集めています。この防曇材料の設計と製造における最新の進歩についてレビューが論文誌「Langmuir」に掲載された。(ACS)

2025年3月24日
葉の骨格をテンプレートとしたフレキシブルエレクトロニクス
 フィンランドのトゥルク大学の研究チームは、植物の葉の骨格に見られる生物に着想を得た微細構造を複製する革新的な手法を研究している。フラクタル構造を利用したパターニングは、ウェアラブルセンサー、透明電極、バイオエレクトロニクススキンといった次世代フレキシブルエレクトロニクスに最適な表面となっり、優れた伸縮性、皮膚への密着性、優れた通気性を備えている。(TechXplore

2025年3月5日
ハイブリッド・ロボット・ハンド
 ジョンズ・ホプキンズ大の研究グループは、人間の生理学にヒントを得た 3 つの独立した触覚感知層を備えたハイブリッド・ロボット・ハンドを開発した。この多層触覚感知機能により、ソフトロボットや義指に比べが表面の質感を正確に検出することができる。(Science Advances

2025年2月28日
次世代ATMの技術開発研究
 東洋大とセブン銀行が、バイオミメティクスを活用した次世代ATMの技術開発研究に向けて産学連携を開始した。キズの目立たない素材や清掃性が向上する素材開発や指向性の高いスピーカーの開発をめざしている。(日本経済新聞

2025年2月5日
生体に着想を得た軟質材料と硬質材料の接合
 オランダ・トゥヴェンテ大学の研究者らは、生体の軟硬両面の特性に着目し、FDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層方式)を用いた新たな3Dプリンター技術を開発した。多孔質構造を3Dプリンティングで作ることにより、軟質材料と硬質材料を接着することができる。従来のシリコングルーに比べて約200%の接着強度向上が確認され、ソフトロボティックスへの活用が期待されている。(Scientifice Reports

2025年1月30日
シャコから着想したソフトロボット
 ソウル国立大学の研究チームは、シャコに強力なパンチを与えるのと同じメカニズムを使用して、高速で強力な関節運動が可能なソフトロボットを開発した。このロボットアームが、卵を割る映像も公開されている。研究成果はScience Roboticsに掲載されている。(Arstechnica)(Science Robotics

2025年1月23日
マイクロCTによる昆虫と昆虫がつくるものの3次元的構造
 国立科学博物館では、昆虫と昆虫がつくるものの構造を3次元的に捉え、その多様性と機能の研究がで行われています。「甲虫」と「虫こぶ」についてホットニュースで記事が公開されています。(国立科学博物館

2025年1月21日
疎水性ミズゴケの毛細管現象から着想した吸水材料
 中国地質大学の研究者は、ミズゴケのミクロンスケールの多孔質構造にヒントを得て、多孔質構造を付与した疎水性シリコーンエラストマーを使用して吸収誘起膨張材料を設計した。(Nature

2025年1月16日
昆虫の目の視覚構造を模倣した超高速撮影
 昆虫の複眼は、高速で動く物体を同時に検知することができ、低照度環境では、時間経過とともに情報を統合して動きを判断することで感度を高めることができる。韓国科学技術院(KAIST)は、これらの生物学的現象にヒントを得て、従来の高速カメラのフレーム レートと感度の制約を克服する低コストの高速カメラの開発した。(KAIST)(Science Advances

2025年1月14日
天候に反応する適応型シェーディング(建築設計)
 フライブルク大学とシュトゥットガルト大学の研究者らは、松ぼっくりをモデルにして天候に受動的に適応する新しいエネルギー自律型ファサード システムを開発した。この研究結果は、Nature Communicationsに掲載された。(University of Freiburg)(Nature Communications

2025年1月10日
日本航空がリブレット形状塗膜を採用
 日本航空、JAXA、およびオーウエル社は、ボーイング787-9型機の機体胴体の大部分にリブレット形状の塗膜を施し、国際線として2025年1月中旬の就航を予定していることを発表した。(日本航空