2025年6月22日
生体模倣ニューラルインテリジェントe-skinシステム
ノースイースタン大学の研究チームは、圧力センシングのための柔軟な多層カーボンナノチューブ(MWCNT)とモーションキャプチャのための優れた伸縮性を持つガリウムインジウム合金液体金属を用いたe-skinを開発し、ロボットアームの多自由度制御と触覚フィードバックの研究を行っている。このシステムは、触覚センシングのみで多様な物体を識別し、自律的な判断を行う際に98.26%の精度を達成し、自己判断につなげることができる。(
ACS Sensors)
2025年6月22日
スパイ用小型蚊型ロボット
オランダのビジネス関連のニュースを提供するメディア「Business AM」の記事によれば、中国国立国防科技大学の研究者らは、蚊のサイズと外観を模倣した小型飛行ロボットを開発した。蚊サイズのこのロボットは全長2センチメートル、重さは0.3グラム未満で、情報収集任務に最適である。(
Business AM)
2025年6月2日
潮流発電への複合材料の応用
フランスのスタートアップ企業Eel Energy社は、フィンランドの引抜成形および張力巻き複合材メーカーであるExel Composites社と提携し、ハイドロキネティック発電機の波状膜を強化したことが、複合材料の普及と応用展開を図る組織JECのNewsに掲載された。(
JEC News)
2025年5月28日
フクロウの翼に学ぶ静音設計ドローン
千葉大学大学院の劉浩教授の研究グループと三井化学株式会社と共同で、フクロウの翼を模倣したドローンのプロペラを開発し、騒音低減効果を実証した。プロペラのモデルは直径72cm以上で、大型ドローンや空飛ぶ車にも実装可能なサイズであり、今後の航空物流や交通分野での応用が期待されている。(
千葉大学、
Physics of Fluids)
2025年5月24日
無農薬で農家に優しいアグリテック
日本の無農薬農業の課題が指摘され、日本での取り組みとして福島大学の高梨琢磨准教授を含む研究グループによる、「振動を用いた害虫防除に関する研究]
がNHKワールドで取り上げられています。(NHK World JAPAN) 13minから
2025年5月20日
脱炭素と生物模倣
ビジネス誌「Wedge(ウェッジ)」2025年6月号のWedge Reportに、生物模倣での製品開発の記事が
脱酸素に着目され掲載された。(Wedge)
2025年5月17日
機関誌「ナチュラル ヒストリー ミュージアム」
国立沖縄自然史博物館設立準備委員会の機関誌「ナチュラル ヒストリー ミュージアム」第8号(2025年3月発行)が刊行され、公開されました。
(国立沖縄自然史博物館設立準備委員会)
2025年5月8日
アミメハギ(フグ目カワハギ科)の直進遊泳
金沢工業大学の福江高志研究室と、のとじま臨海公園水族館、岩手大学の研究チームは、アミメハギの尾びれの加速能力に3次元数値流体力学を解析を行い、その研究成果をScientific reportsに発表した。(
Scientific reports)
2025年5月7日
人間の聴覚系にヒントを得たインテリジェントな聴覚システム
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームは、高度な製造プロセスを用いて圧電ナノファイバーを放射状に配置されたファイバーアレイを用いて、螺旋状のトランポリンのような構造を持つ音響センサーデバイスを開発した。これらのナノファイバーは、張り詰めたトランポリンのロープのように、周囲の音の振動を捉え、異なる周波数の電気信号に変換することで、人間の蝸牛の周波数分離機能を模倣することができる。(
Science Advances)
2025年5月7日
バイオミメティクスの設計支援プラットフォーム
バイオミメティクスに特化した専門的な設計支援プラットフォームであるAsteriaが研究開発部門向けに立ち上げ、バイオミメティクスの設計支援プラットフォームの構築プロジェクトをスタートし、Ceebiosとインキュベーション組織であるAnimaが支援している。現在、Asteria このプラットフォームは、50万種類の生物学的戦略のデータベースを保有していると言われている。(
Actu-Environnement)
2025年4月11日
AZUL Energy(日本)生物模倣型開発スタートアップ企業
AZUL Energy社は、独自の技術を用いた触媒開発のスタートアップ企業で、AZUL触媒は、東北大学における青色顔料研究が起点である。調査・コンサルティング企業であるCleantech Group主催の「2025 APAC Cleantech25」に選出された。APAC Cleantech25は、アジア太平洋地域(APAC)の持続可能なクリーンテック・イノベーションを担う民間企業で、今後5年から10年の間に重要なインパクトをもたらすと期待される企業を25社である。(
AZUL Energy)
2025年4月2日
住友ベークライト、車載ガラス代替樹脂材料開発にバイオミメティクス
バイオミメティクスを活用し、車載ガラスの代替になる樹脂材料を開発した。開発した「タフモス」は、蛾(ガ)の眼を模す形で、ナノメートルレベルの微細な突起をもつポリカーボネートシートで、ガラスより軽く、夜間の映り込み防止や長期にわたる撥水性などの特徴を持つ。(
日刊自動車新聞)
2025年4月1日
無人水中車両のための生体模倣推進システム
ポーランド海軍士官学校の研究者らは、バイオミメティック無人水中機(BUUV)に関する実験研究を行っている。単一の柔軟なフィンをベースとした、低水中音響ノイズかつ高エネルギー効率の推進システムについての研究論文が発表された。(
Scientific Reports)
2025年3月26日
生体模倣型スーパーウェッティングコーティング
生体模倣型スーパーウェッティングコーティングは、曇りの問題に対処するための重要な技術として大きな注目を集めています。この防曇材料の設計と製造における最新の進歩についてレビューが論文誌「Langmuir」に掲載された。(
ACS)
2025年3月24日
葉の骨格をテンプレートとしたフレキシブルエレクトロニクス
フィンランドのトゥルク大学の研究チームは、植物の葉の骨格に見られる生物に着想を得た微細構造を複製する革新的な手法を研究している。フラクタル構造を利用したパターニングは、ウェアラブルセンサー、透明電極、バイオエレクトロニクススキンといった次世代フレキシブルエレクトロニクスに最適な表面となっり、優れた伸縮性、皮膚への密着性、優れた通気性を備えている。(
TechXplore)
2025年3月5日
ハイブリッド・ロボット・ハンド
ジョンズ・ホプキンズ大の研究グループは、人間の生理学にヒントを得た 3 つの独立した触覚感知層を備えたハイブリッド・ロボット・ハンドを開発した。この多層触覚感知機能により、ソフトロボットや義指に比べが表面の質感を正確に検出することができる。(
Science Advances)
2025年2月28日
次世代ATMの技術開発研究
東洋大とセブン銀行が、バイオミメティクスを活用した次世代ATMの技術開発研究に向けて産学連携を開始した。キズの目立たない素材や清掃性が向上する素材開発や指向性の高いスピーカーの開発をめざしている。(
日本経済新聞)
2025年2月5日
生体に着想を得た軟質材料と硬質材料の接合
オランダ・トゥヴェンテ大学の研究者らは、生体の軟硬両面の特性に着目し、FDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層方式)を用いた新たな3Dプリンター技術を開発した。多孔質構造を3Dプリンティングで作ることにより、軟質材料と硬質材料を接着することができる。従来のシリコングルーに比べて約200%の接着強度向上が確認され、ソフトロボティックスへの活用が期待されている。(
Scientifice Reports)
2025年1月30日
シャコから着想したソフトロボット
ソウル国立大学の研究チームは、シャコに強力なパンチを与えるのと同じメカニズムを使用して、高速で強力な関節運動が可能なソフトロボットを開発した。このロボットアームが、卵を割る映像も公開されている。研究成果はScience Roboticsに掲載されている。(
Arstechnica)(
Science Robotics)
2025年1月23日
マイクロCTによる昆虫と昆虫がつくるものの3次元的構造
国立科学博物館では、昆虫と昆虫がつくるものの構造を3次元的に捉え、その多様性と機能の研究がで行われています。「甲虫」と「虫こぶ」についてホットニュースで記事が公開されています。(
国立科学博物館)
2025年1月21日
疎水性ミズゴケの毛細管現象から着想した吸水材料
中国地質大学の研究者は、ミズゴケのミクロンスケールの多孔質構造にヒントを得て、多孔質構造を付与した疎水性シリコーンエラストマーを使用して吸収誘起膨張材料を設計した。(
Nature)