特定非営利活動法人バイオミメティクス推進協議会

国内外ニュース(2019.7-)   ▶ 過去のニュース

(2019/11/14)  海水中で繰り返し使用できる接着剤を開発
 北海道大学の龔剣萍(グンチェンピン)教授らの研究グループは、海水中で素早く強力に接着し、繰り返し使用可能な新規接着剤の開発に成功した。接着剤の化学構造は,海洋付着生物であるイガイの接着タンパク質を参考に設計された。海中作業における接着剤やシーリング材、また、海中でのコンクリート硬化剤としての用途が期待される。(北海道大学 プレスリリース

(2019/11/14)  生物模倣触媒を利用したアンモニア製造技術
 名古屋工業大学の増田秀樹名誉教授の研究グループは、自然界に近いアンモニア合成プロセスをめざし、生物模倣型触媒を用いて常温低圧でアンモニアを製造するプロセスを開発した。(化学工業日報 11/14)

(2019/11/14)  「ミニチーター」ロボット
 MITのバイオミメティックス・ロボティクス部門は、新しい「ミニチーター」ロボットの群れをキャンパスに連れ出した映像を公開しました。(YouTube)

(2019/11/14)  『生き物と音の事典』-生物音響学を網羅的に解説した初の百科事典-
 生物音響学の発展と普及のために、生物音響学会内の編集委員会(代表 高梨琢磨)において企画,編集をおこなわれた百科事典が出版されました。(参考図書

(2019/11/13)  内視鏡の「汚れ」を防止する材料
 インテリジェント・サーフェス株式会社と国立研究開発法人国立がん研究センターは、内視鏡の「汚れ」を防止する材料研究開発の共同研究をスタートさせる。最先端の生体模倣技術を駆使し、生体親和性材料を活用する。(プレスリリース

(2019/10/25)  「ハリセンボンのトゲ」から生まれた新材料
 物質・材料研究機構(NIMS)の内藤昌信氏の研究グループが、“ハリセンボンのトゲ”に着想を得て、切ったり曲げたりしても、撥水性が落ちない「超撥水材料」「超撥水」材料を開発した。(ITmedia News

(2019/10/24)  海洋系バイオミメティクス(フランス)
 コンカルノー海洋研究所(la Station marine de Concarneau)は1859年に設立され、現在は遺伝子解析から海洋生態系まで幅広く研究を行うと共に、海洋生物多様性の調査と人為的環境の影響に関する研究を行っている。毎年、この研究所でRVCC(Rendez-vous de Concarneau)が開催されるが、2019年はバイオインスピレーションをテーマに10月17日および18日に開催された。医療応用、材料、バイオファウリングなど幅広い講演があり、Gilles Boeuf (元 パリ自然史博物館館長)やKalina Raskin(CEEBIOS)も登壇している。(RVCC2019)

(2019/10/16)  エコデザインプロジェクト(フランス)
 フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、エコデザインプロジェクト(Perfecto)が2018年12月に開始し、2019年9月に6件のベストプラクティスが発表した。CEEBIOSが参加するGreenportechが受賞した。このGreenportech では、HUTISA(購買コンサルティング会社)、FOX DESIGN(工業デザイン会社)、Pôle Eco-conception(ライフサイクルのエコデザインを考えるクラスター), CEEBIOS, Auvergne-Rhône-Alpes(オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏)、 Rhône(ローヌ県)が参加するGreenportechは、生物模倣により港、川、池または湖に浮かぶ建築設計をめざしている。HUTISAが買収したAPPORTECH社がコア技術を保有している。(ADEME)

(2019/10/10)  魚の吸盤をヒントに吸引キャップを開発
 ノーザン・クリングフィッシュは、世界で最も優れた吸盤があり、腹部の小さなディスクは、濡れた、ぬるぬるした、粗い表面にも付き、体重の230倍まで保持することができます。ワシントン大学のチームは、この吸盤の吸引力からヒントを得た人工吸引カップの開発に成功しました。(ワシントン大学

(2019/10/10)  持続可能な価値創造システムの未来
 次の産業革命は自然から到来する:The next industrial revolution will come from nature」と題したワークショップを、欧州テクノロジー・プラットフォームManufutureとフラウンホーファー研究機構は2019年7月5日にブリュッセルで開催しました。産業界、欧州委員会、および研究機関の約40人の専門家が、より持続可能な未来のために製造業で生物由来の物質、構造、そして、プロセスをどのように使用できるかを議論しました。(Manufuture)

(2019/10/10)  バイオミメティクスの製造業での活用
 三菱総合研究所の研究員が社会的な話題や動向について解説するコラムに、「バイオミメティクスの活用が製造業にもたらす新たな変革」と題したレポートが2019年6月に掲載されています。(三菱総合研究所

(2019/10/9)  BIOLOGICAL TRANSFORMATION
 ドイツのフラウンホーファー研究機構は、新しい概念「BIOLOGICAL TRANSFORMATION」を提案しています。生物学的変換は、持続可能な経済を確立するために、自然の材料、構造、原理などの技術的な利用を行うプロセスと位置づけられています。ウェブサイトから白書「BIOLOGICAL TRANSFORMATION AND BIOECONOMY」がダウンロードできます。また、51st CIRP Conference on Manufacturing Systems (CIRP CMS 2018)の講演資料も参考になります。(CIRP

(2019/10/8)  真珠層を模倣した軽量プラスチック
 バッファロー大学のRENEW (Research and Education in eNergy, Environment and Water) Instituteの研究者らは、アメリカ陸軍研究所(ARO)から資金提供を受け、真珠の外側の真珠層(真珠母)を模倣した高強度軽量プラスチックを開発した。超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)と炭酸カルシウムをレンガ状にした構造で、優れた耐衝撃性とエネルギー吸収を示している。(ACS

(2019/10/1)  海洋分野での産業応用(フランス情報)
 Rendez-vous de Concarneauは、海洋バイオテクノロジー知識を産業界に移転するための会議で、Bioinspirationをテーマに2019年10月17日~18日にコンカルノー海洋生物研究所で開催されます。医療分野への応用、生物付着問題、バイオマテリアル、エネルギーなどのが取り上げられています。(コンカルノー海洋生物研究所

(2019/9/12)  赤ちゃんの匂い
 これまで赤ちゃんの匂いが良い匂いだと言われてきましたが、詳細な分析の報告はなされていませんでした。尾崎まみこ(神戸大)、針山孝彦(浜松医科大学)らのグループは、母親が最も匂い源として近い赤ちゃんの頭部から、赤ちゃんにストレスを与えず非侵襲的なサンプル収集を開発し、匂い成分を質量分析と2次元ガスクロマトグラフィーを組み合わせて分析しました。新生児の頭からの揮発性の匂いから31の化学成分と羊水からの21の化学成分を特定しました。その結果から、新生児の頭部の匂い成分を人工的に混合し、心理テストが行われた結果が報告されています。(Scientific Reports)

(2019/9/12)  NanoSuit法の新たな展開
 ライフサイエンスの研究において光学顕微鏡を使用した組織学的検査は重要で、光学-電子相関顕微鏡法(CLEM:Correlative Light and Electron Microscopy)のデュアルアプローチの開発が加速されていますが、パラフィン切片の観察に関していくつかの技術的課題が残っていました。河崎 秀陽(浜松医科大学)らは、NanoSuit法をパラフィン切片のCLEM分析に適用し、これまでの多くの問題を解決した論文が公表されました。(Nature)

(2019/9/12)  トンボのワックス
 多くの動物は、視覚的シグナル伝達と環境適応のために体色を変えます。一部のトンボは、ワックスによる色変化と紫外線(UV)反射を示すことが知られていますが、化学的特性が不明な状態でした。二橋 亮(産業技術総合研究所)らのグループが、トンボの紫外線反射性を示す腹部ワックスの特性と組成を研究し、その結果が論文として公表さました。(DOI)

(2019/9/10)  日本応用動物昆虫学会学会賞
 日本応用動物昆虫学会は、応用昆虫学および応用動物学上顕著な業績を挙げた会員に学会賞を授与しています。高梨琢磨氏((国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所)は、「昆虫の生物音響学:振動や音による行動制御機構とそれを応用した害虫防除技術の展開」の業績で、第64回日本応用動物昆虫学会学会賞を受賞されます。

(2019/9/10)  植物体を振動させコナジラミ類を低減
 農業共済新聞の「病害虫防除の最前線」に、高梨琢磨氏((国研)森林研究・整備機構)が開発した植物体を振動させてトマトの害虫であるコナジラミ類の低減する技術が紹介されました。[2019年8月28日付]

(2019/9/5)  航空分野におけるバイオミメティックス
 2019年10月16日から海峡メッセ下関で第57回飛行機シンポジウムが開催されます。企画講演「航空分野におけるバイオミメティックス適用の試み」に下村政嗣理事長が登壇します。(日本航空宇宙学会)

 (2019/9/5)  気候変動と生物多様性 「100万種絶滅」の重さ
 日本経済新聞 朝刊(2019/7/15)の経済教室 コラム(経済・政治)に香坂玲教授(名古屋大学)の記事が掲載されました。「花粉媒介動物の減少が農業生産にも影響」などについて述べられています。(日本経済新聞

(2019/8/30) Black Squid Jacket
 イギリスのスタートアップ企業Vollebak社は、様々な新しい技術を活用してバイオニックウェアを開発している。防水性と防風性のあるアウターシェル「Black Squid Jacket
」は、イカのカモフラージュを模倣して開発されている。20億個以上の微細なガラス球をジャケットの表面の樹脂に埋め込み、1平方センチメートルあたり40,000個以上のガラス球体は肉眼では確認することができない。光がジャケットにあたると、その光が反射し鮮やかな液体のような色彩を示す。(Vollebak)

(2019/8/26) COP10:人類のヒント守る
 COP10の日本側の助言役だった香坂玲教授(名古屋大大学院)が、中日新聞(8月25日)に「極め人」として紹介されています。(中日新聞 静岡

(2019/8/23) バイオミメティクスが国産競技カヌーの開発に利用
 水走(MITSUHA=ミツハ=)プロジェクトは、東洋大学が主体となり人間工学・運動生理学・流体力学・バイオミメティクス(生物模倣)の技術を融合させた産学連携プロジェクトで、8月19日にカヌー・スラロームセンターで実戦艇のテストが実施されました。(水走ウェブサイト

(2019/8/21) バイオミメティクスの活用が製造業にもたらす新たな変革
 株式会社三菱総合研究所の舟橋龍之介のレポート「バイオミメティクスの活用が製造業にもたらす新たな変革」が、6月10日に同社のウェブサイトに掲載されていました。(三菱総合研究所

(2019/8/15) オーム社の電気総合誌「OHM」
 「電気系技術者のためのよく分かるバイオミエンティクス」は生物学と工学の両面からの解説記事で、オーム社の電気総合誌「OHM」に連載されています。2019年7月号は、齋藤彰先生(大阪大学)がモルフォ蝶について、8月号には、針山孝彦先生(浜松医科大学)が鳥や昆虫の色覚について執筆されています。

(2019/8/7) シロアリの翅(はね)の表面構造を模倣
 龍谷大学の研究グループは、シロアリの翅の模倣した表面構造を有する撥水材料を開蓮した。シロアリの翅は、大きな水滴は弾き小さな水滴を集める機能があることから、今後は、この技術を応用し、空気中の霧から水滴を集めるといった実用化が期待される。(龍谷大学

(2019/8/7) Biomimetics for business? Industry perceptions and patent application
 香坂玲先生(名古屋大学)が、日本の産業と国際特許出願の動向を分析し、バイオミメティック分野の動向について研究した論文が公開されました。(Journal of Science and Technology Policy Management

(2019/8/2) 青空サイエンス教室:バイオミメティクス(生物模倣)
 東レとJTBなどは8月1日~3日まで、山梨県富士河口湖町で楽しく科学を学ぶキャンプ「青空サイエンス教室」を開催し、生き物から学んだテクノロジー「バイオミメティクス」をフィールドワークとして実施しています。JTBは「家族で楽しむ休日のお出かけ」から「子どもと共に生きる力の芽を育てる機会」をコンセプトに「旅いく」を支援しています。(東レ

(2019/7/29) コンセプト機「Bird of Prey」
 エアバスは、7月にイギリスで開催された「International Air Tattoo」ショーで、ワシやタカなどの猛禽を模倣したコンセプト機「Bird of Prey」を発表した。ターボプロップ機を搭載したハイブリッド推進地域輸送機として位置付けている。エアバスのMartin Astonは、「A350 XWB旅客機の研究から、生物模倣を通して、自然は私たちにデザインを考える最高のレッスンを与えてくれる」と述べている。(Airbusi)

(2019/7/26) Pohoiki Beach
 インテルは、生物の頭脳のしくみをコンピュータアーキテクチャに適用し、脳機能模倣型の研究用チップ(Loihi research chips)を開発しました。(Intel)

(2019/7/23) 未来のまちが自然から学ぶことができること(新たなまちづくり)
 L’Atelier BNP Paribasは1978年に設立された将来予測、事業変革、および、事業促進のコンサルティング会社で、パリに拠点を置く。「What the city of the future can learn from nature」と題した報告が公開されている。世界の人口の50%以上が都市部に居住しており、この割合は2050年までに70%に達すると見込まれている。フランスでも、人口の80%近くがすでに都市に住んでいる。都市化が進み、他方では気候変動の影響が拡大しているため、都市の設計や建設方法を再考する必要がある。そして、建築部門および建築の専門家は生物模倣の考え方を設計に組み込むことに関心が高い。例えば、 Studio Boeriがデザインしたミラノの有名な 'Bosco verticale'(Vertical Forest)は、パリの13区にあるM6B2 Biodiversity Tower in Parisに影響を与えた。(L’Atelier BNP Paribas

(2019/7/10) 形状を自在に制御できるリキッドマーブル
  大阪工業大学工学部の藤井秀司教授の「リキッドマーブル」の研究は、世界的にも着目され、NatureやNewScientistに掲載されています。(Nature,NewScientist

(2019/7/9)  第6回生物音響学会年次研究発表会と公開国際シンポジウム「昆虫の生物音響学とバイオトレモロジー」
  2019年11月20日(水)〜22日(金)の日程で文部科学省研究交流センター(つくば)で「昆虫の生物音響学とバイオトレモロジー」の研究会が開催されます。生物に関連した音関係の基礎的・応用的研究(人や動物の聴覚、音や振動の影響、行動、神経機構、モデルや方法論、バイオミメティクスなど)を対象としています。11月20日の公開シンポジウム「昆虫の生物音響学とバイオトレモロジー(Insect Bioacoustics and Biotremology)」の参加費は無料です。(詳細ポスター

(2019/7/5)  クラゲから着想した超小型ソフトロボット
 ハチクラゲ類の幼生(エフィラ)に触発されて設計された超小型ソフトロボットの研究が、ドイツのマックス・プランク研究所の研究グループによって行われ、その研究成果がNature Communications(Vol. 10, 2703)に発表されました。(NatureAsia,論文

(2019/7/5)  キラキラの昆虫展2019
 岐阜市科学館は、夏の特別展「キラキラの昆虫展2019」を7月26日~9月1日の期間に開催します。キラキラと宝石のような輝きを見せる昆虫を中心に展示が行われます。(岐阜市科学館

 (2019/7/1)  特別展「昆虫」 大阪市立自然史博物館
 昨年の東京(国立科学博物館)で開催された特別展「昆虫」が、大阪巡回展として7月13日~9月29日まで、大阪市立自然史博物館で開催されます。(昆虫展